元遠征オタクが夜行バスを解説する
突然ですが、私は昨年までゴリゴリの地方勢で遠征民でした。ちな関西。
月に1~4回(週1やないかい)、イベントやらコンサートやらで東京に行く生活をしていました。
ただでさえ金の無いオタク、まず削るべきは交通費。それで行きついたのが夜行バス。
時期さえ合えば関西⇔東京が往復5000円以下。すばら。
とはいえやっぱり最初は不安なもの。電車、新幹線より馴染みのない人の方が圧倒的多数だと思う。
そこで夜行バスのシステム、料金、発着所などを書いていこうと思う。
早く遠征したいね!!!
1.夜行バスとは
夜に出て朝着く。当たり前だね!
具体的な時間は発着地にもよるけど、大体20時~23時くらい。遅ければ24時発なんてのもあった。
目的地に着くまでの時間もバラバラだけど、関西⇔東京なら大体8~10時間くらい。
これが夏休みと被ったりすると渋滞に巻き込まれてどんどん延びていく。一度お盆の帰省シーズンと丸被りして、14時間かかったことがあった。
車内は基本匂いの強い食べ物とアルコールの飲食が禁止。あとは消灯までなら携帯さわってもOK。
ちなみに目的地までは2~3回トイレ休憩があるからそこも安心。SA、PAのトイレにも綺麗とか大きいとか差があったり、地方色ゴリゴリだったりして面白い。
乗るときには乗車券か予約完了メール見せて乗車。席は基本指定。あまりにもガラガラだと「どこでもいいですよ」って言われる。トイレが近ければ前方通路側、ゆっくり静かに休みたければ後方選ぶと良い。
バスのタイプも色々あって、3列独立で隣に人がいない(席の間に通路があって隔たれている)とか、2列で隣同士だけど顔を隠せる(口開けて爆睡してもバレない)とか。
本当に色々あるけど、何より大事なのは座席とコンセントの有無。この2つで選んどけばとりあえず間違いない。
まず座席。8~10時間座りっぱなしのことを考えると、リクライニングとかフットレストついてるものを選ぶべし。一度安さ重視で選んだら普通の観光バス?路線バス?みたいなの来て死んだ。そういうタイプのバスは勿論コンセントは点いてないし、ひじ掛けすらないから隣の人と密接することになる。知り合いとならいいかもだけど、腰と尻が臨終する。
次にコンセント。長時間の移動、そしてその後に旅行やらイベントやらが控えてるとやっぱり充電しておきたいもの。手持ちのバッテリーを少しでも温存したい、バッテリーが心許ないって時にはコンセントまるごと持ってると安心。あとはバスでぶっ刺しておくだけ。
※iPhoneの種類・ワイヤレスイヤホンか否かによっては音楽が聴けなくなるので、音楽プレーヤーとかあると暇つぶしに便利。あと眠りやすい。
2.持ち物リスト
備えあれば患いなし。とは言っても夜行バスがストレンジャー・シングス~未知の世界~だと分からん訳で。
個人的に必要だと思ったものをリストアップしていく。
- 乗車券もしくは予約完了メール…乗車券記載のQRコード読み取ってバスに乗る、ということもある。メールならフラグ付けて出しやすくしておくと〇
- マスク…車内、めちゃ乾燥してる。からだだいじに。(寝顔も隠せるぞ!)
- 音楽プレーヤー、イヤホン…予めダウンロードしといてシャッフル再生して暇つぶしてた
- 着圧タイツ…出発直前に履いてた。浮腫むからね!
- 充電器…バスで充電できるし、遠征先のカフェでも運が良ければ充電できる。買うと高いよ!
- ポータブル充電器…コンセントがない夜行バスだったとしても安心。買うと高いよ!(2回目)
- 水分・軽食…おすすめは水とクッキー。カフェイン含んでるものはトイレ問題発生しやすいからね。クッキーは水で流し込みやすいので口の不快感が少ない(当社比)
- ほっとアイマスク…眠りやすい
- 膨らませるネックピロー…夜行バス慣れてないとネックピローあると安心。首寝違えたまま行く遠征ほど辛いもんはねぇ。ただかさばるので、浮き輪みたく膨らませられるとなお良し。
3.発着所と注意点
これがいっっっちばん書きたかった!
さあ夜行バス予約しようと思っても、発着所、悩むよね~~~
目的地ドンピシャで着くやつにするか、2駅電車移動しなきゃだけど数時間は早く着ける場所。なんなら目的地とは別のとこに着く便を選んで、あえて観光もしちゃうとか。
しかしね、夜行バスの発着所というのは奥深い世界でね
そこにコンビニも何もないということも
考えられるんですわ
朝着いたらモーニングを食べよう、携帯を充電しようと思っても
あまりにも何もなくて詰む可能性もあるんだ………
筆者は一度コンセントのないタイプの夜行バスで10時間移動後、モバイルバッテリーが2つとも死亡、周りに24h開いてるコンビニがなく絶望したことがある あるんだよ
そこで知ってる限りの夜行バス発着所を書き出していく。
◎バスタ新宿(東京)
東京最大バスターミナル。ベンチに座れたら奇跡(コロナ前)
トイレ多いし比較的化粧台も広いし、周りに時間潰せるマクドとかファミレス多くてありがたかった!
なによりバスタにあるファミマ、東京土産も売ってるからつよい。
ターミナルごとに床の色分けてくれてるから進むだけで迷わない。
◎東京駅 八重洲南口(東京)
東京駅の八重洲口を出たとこにある。実質東京駅。安心。
◎東京駅 鍛冶橋駐車場(東京)
これほんとに八重洲南口だと思ってたら痛い目見る。東京駅から10分歩く…
Zepp東京とZepp DiverCityくらいの違い。伝われ。
歩いていく最中にちょこちょこコンビにあるから便利。なんだけど雨風しのげる範囲がわずかで、繁忙期だと屋根の下に人が密集しがち。トイレも混みやすいから、東京駅で身支度整える方がおすすめ。
◎池袋サンシャインバスターミナル
サンシャインにあるので待ち合わせや移動に便利。朝だと誰もいなくて化粧室・化粧台も気兼ねなく使える!
ただ本当に誰もいなくてバイオハザードに出て来そうな雰囲気ではある。あとなぜか朝6時なのにモール内のベンチで寝てる私服の人が散見される。
近くに朝早くから営業しているカフェ多いのですき
◎秋葉原駅東口(東京)
秋葉原駅のそばに着くターミナル。本当に普通の路線バス乗り場みたいなところ。
特に化粧台とか御手洗とかなかった記憶…
近くに意外とファミレスとかマクドとかはある。カフェも少し歩けばあるので、待ち時間は苦痛ではない。
アニメ系イベントさえなければ割りと空いてることが多くて予約しやすい。
◎YCAT(神奈川)
横浜の発着所。横浜駅と繋がってる?とにかく近い。
朝早くからやってるパン屋さんとかもあってアクセス最高。
名駅のビッカメ側ね。ファミレスあるし駅近なんだけどなぜか集合場所から歩かされること数回。ここが発着地というよりここが集合場所という感じ。
◎京都八条口(京都)
京都駅のアバンティ側。ドンキ遅くまで開いてるしなか卯もある。
ただ公衆トイレの治安が…となる。駅のトイレで身支度なり済ませる方が正解。
あと京都の冬思ってる4000000倍寒いからギリギリまで屋内いる方が良いぞ。
ベンチみたいな階段も広場も座れるけど冷たいので死ぬ。
◎梅田プラザモータープール(大阪)
大阪駅から梅田芸術劇場方面に歩いて10分くらいにある。ほぼ駐車場と言っても過言ではない。
鍛冶橋駐車場に近いかなぁ…雨風しのげるとこわずかで、トイレも簡易っぽいのしかなかった…
近くにネカフェがいっぱいあるし、そこのシャワー借りられるプランもあるから夜行バス明けスッキリしたい派におすすめ。
◎広島バスセンター(広島)
原爆ドームの近くにある。バス降りたらバスセンターのレストラン街みたいな階に降りたけど、全部営業時間外だった…
トイレ広くてキャリー持っても余裕あったのは◎ あと化粧室広い。
彷徨ったら地下に着いてめちゃくちゃ迷子になった。バスセンターの地下こわい。
◎広島 八丁堀(広島)
広島駅に近いのはこっち。ただ周りになんもない。秋葉原と同じ感覚。
とりあえず駅に向かうしかないのか…?
ホテルはいっぱいあってどれも安かったから、泊まりたかったらバスセンターよりも八丁堀発着の方が良いと思う。
あと居酒屋多いのでアフターしやすい(重要)
博多駅に繋がるバス乗り場。周りにマクド、ドトール、スタバ、一通りあるし割と朝から開いてるから困らない。
ただ通路がちょっと狭いので、待合場所で大きいキャリー持ってると気まずくなる。
コインロッカー多かったのは嬉しいし、大きいのもあって助かった!
てかそもそも博多駅お店一番多い気がする。時間潰せるし、混んでても満席っての少ない印象。
というように、一口に発着所とは言ってもトイレの有無・規模、そもそも屋内か屋外かという違いもあるので予約する前にマップアプリで見ておくと間違いないです。
乗るか、夜行バス。
髪を30cm切った話
中学生の時、好きな人が出来た。何としてでも付き合いたくて、相手の理想になろうと全力で努力していた。
「元気な子が好き」と聞けばばるべく元気に振る舞うようにし、部活で忙しい相手へいつでも宿題を見せられるようにしていた。
そして「ショートカットの子が好き」と聞いて、髪を切った。毎日ポニーテールだった髪の毛は顎くらいまでになった。周りからの評判はあまりよくなかったけれど、私は満足していた。
結局その人との恋愛は叶わず、数年が経った。連絡を取ることも無く、私はまたいくつかの新しい恋愛を経た。
そして、ひょんなことから推しの沼に落ちた。推しのことは1年ほど認知していたけど、別段意識もしていなかった。自分の現状が本当に辛くて逃げ出したかった当時の私にとって、推しの役は、演技は、あまりにも眩しかった。
推しの姿を追い続け、あっという間の数ヶ月。現場に足を運び、友人と語り合い、チケット戦争に一喜一憂する。頑張ろうという気持ちが溢れて止まらない。おかげさまで人生の山場も乗り越えて、平穏で楽しい日々を送ることが出来ている。
生で見る度に好きで好きで堪らなくなって、いつか目にした「ショートカットの子が好き」という文字が頭にこびりついて離れなくなった。付き合える可能性がまっっっったくないことは百も承知だ。ただ、応援する側としては少しでも『理想の姿』でいたかった。
ちょうど推しの共演者がショートカットの女性だったので、それを目指してカットを頼んだ。似合うかどうか不安がる私に、迷うなら辞めた方が安心だとアドバイスをくれる担当美容師さん。勝手に推しへの気持ちを試されているような気がして、シャンプー中に覚悟を決めた。
結果、自分の理想ピッタリの仕上がりにしてもらった。周りからの評判もそこそこで、自己満足的に推しへの愛を深めた。勝手に。
そして、自分は中学生の時から何も変わっていないことを痛感した。理想の『器』になって満足して、『中身』は変化がない。30cm髪を切って軽くなったぐらいじゃ簡単に変われっこない。
でもそれでいい。今の自分を見て、またモチベーションは上がっていく。
そしてまた、私は働く。推しに会うお金を作るために。